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ホームステイ中に靴下編み
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フィンランドの夏はカラリとした気候。8月に入れば夏も終盤で半ばになれば、もう夏というよりも秋の始まり。後半には紅葉も始まって9月上旬は寒すぎず快適に過ごせます。そして楽しみなのが編み物!フィンランドのスーパーにも編み物道具や色々な毛糸があって編み物好きには、たまりません。毛糸屋さんなんて迷ってしまう程、色んな種類や色の毛糸があって私は長い事、お店で過ごせます、笑。私の好きな色彩や素材は決っているけどね。
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4泊5日のホームステイを終え我家から2人の女性が今朝、日本へ向かって帰国しました。普段、都会で働いている彼女達。静かで人口の少ない村で毎日、靴下編みをしたり秋の森へ散歩してベリーを摘んでお菓子を作ったり、きのこを見つけては「毒キノコ」と判明して食べられず仕舞い、笑。普段とは違った生活を楽しまれたようです。

靴下編み初の彼女達。事前に好みの色を聞いて毛糸を数種類用意して各自、選んでもらいました。棒編み初のYちゃん。2.5mmの棒針でアース系の毛糸。裏・表編みの編み方も初の上、目数も多いのに丁寧に編んで綺麗に編み上げていきました。とっても関心~!中学生の時に棒編みでマフラーを編んだ事のあるTちゃん。始めてみると指が覚えているんですね。彼女は3.5mmの棒針で赤系の毛糸。数時間目でもサクサク編んでました。4泊5日の滞在中に両足編み上げるのは初の方にとっては難しいので片足のみ完了&片方は帰国後に...の予定が2人共片足を終えて反対の足を編んでいくではないですか~!1本の毛糸が棒針によって立体的になっていく様子は面白いんですよね~。そして完成時には喜び・感動がくるので止められない!私もそうだったけど片方編むと忘れない・飽きない内に反対の足を編み上げたくなるんです、笑。彼女達もそうでした♪日本で完成したら見せてね!

Yちゃんはネイリストをしていて編み手を見る旅にネイルが気になっちゃってね、笑。彼女の職業の話も面白くって。そんな彼女の職場は今、改装中ですけど10/17にリニューアルオープンするそうです。彼女の働くお店のHPはコチラです。彼女は青山店で働いていますよ~。
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日本も秋めいてきたようですが、ラーヌヤルビの村はこんな感じに色づいています。散歩する毎に木々や葉の色が変化していって何も気取らず、そのままの状態の自然が私を包んでくれます。この村で生活していて良かった、そう感じます。私事で10-12月中旬頃はホームステイの引き受けは出来ませんが、12月~は受付開始です。オーロラを見られるチャンスが多い月は2・3月。靴下編みをしてみたい方も声をかけて下さいね。
※Kassun kotiのfacebookに繋がるとホームステイの様子が見られます。今までの滞在者の方のプライバシーもありますのでfacebook申請の際には「ブログを見ました」など一言メッセージを宜しくお願いします。
# by Kippis_Y | 2013-09-07 17:46 | 村の生活/village life
フィンランドの素朴な食べ物
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フィンランド料理はどんなのだろ~っと思う方も多いのでは?サーモンやトナカイ料理、ライ麦のパンとかはイメージが強いのかな?主食はじゃが芋。お米も食べるけど日本米と比べるとパサパサしているのでメインに付くソースと一緒に食べたりします。まぁ、日本米に一番近いかな?!と言うお米はミルク粥にして食べます。じゃが芋の時もご飯の時もパンを一緒に食べたりもするんです。

面白い組み合わせの食べ物があるんですよ。フィンランドのカレリア地方発祥のカレリアパイ。ベースがライ麦&小麦で出来ていて、上にミルク粥をのせてヒラヒラっと包んでオーブンで焼いて食べます。バターを塗ってチーズ・ハム・トマトやきゅうりのスライスをのせたり、ハムの代わりにスモークしたサーモンをのせても美味しい。ゆで卵を溶かしバターと混ぜたものをのせるのも一般的。ミルク粥のものもあれば、じゃが芋バージョンや人参&ミルク粥だったり、ベリーがのっているのもあるんです。写真のはじゃが芋。食べた事が無い人は想像が付きにくいかな...でもホワッとして素朴で日本人の口に、とっても合うんですよ~。
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このカレリアパイを先日4泊5日でホームステイに来た女性と一緒に作りました。かれこれ前のある日、彼女が私のツイッターをフォローしてくれて彼女のプロフィールを拝見したら、とって~もお洒落~で興味のある生活振り!若くて綺麗な農家さん。でも、仕事が農業だけではなく彼女は自分で何種類もの酵母をおこしてハードパンやマフィンなどを作っているのです。お店やマーケットに出店したりネット購入も出来るそう。自宅でスペルト小麦を栽培してパン用に...近い将来には彼女スタイルのお洒落~なお店が出来るそう。自分の手で作った植物を自分の手で作り出すと言うのは凄く魅力的。粉にも慣れている彼女は、カレリアパイを上手に作っていました。美しい~~!彼女のお店ネテ雑穀も要チェック!
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もう1つのパン、リエスカも焼きました。ブログでは度々登場している、じゃが芋のパン。リエスカはフィンランドのラップランド地方発祥です。リエスカに使ったじゃが芋もラップランド発祥のじゃが芋を使ってみました。ほくほく栗のようなじゃが芋。カレリアパイもリエスカもイーストが要らないので作るのが早くて、しかも美味しいんです。この他にもフィンランドのシナモンロールを作ったり、ベリーのお菓子やスープ、ジャムを作ったり。食べるものばっかり~笑。ある日はロバニエミまで行って蚤の市訪問。色んな話をして、ひょんな流れからハプニングもあって楽しい日々でした。1人1人の人生は誰にも真似できない人生で、どれも刺激になって周囲に影響を与えてくれますね。有難う!
# by Kippis_Y | 2013-09-03 15:26 | 村の生活/village life
最高のリース
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フィンランド・ラーヌヤルビの村の素材を使って、こんなにも素敵なリースを作り上げてしまう凄腕の持ち主の女性が8月の下旬に我家へホームステイ。我家の草ぼうぼうの庭や畑から作り上げたリース(写真左)。これは我家に滞在中、1番目に出来たリースで目を疑ってしまう程、可憐なのです。関心・感動を通り越してクラクラ~。2番目のは森の材料から。こんなワイルドなのも出来てしまうんですねぇ。このリースは我家の外に飾っておくのに相応しい「ザ・ワイルド!」右のは夏から秋に色が変化していっているブルーベリーの葉。ワインレッドがシックでお洒落~。この他にも我家の玄関先には家の周辺で取れた素材で作られた大きなリースが飾ってあるのです。どれも違うタイプで、どれも魅力的。実は、彼女は新潟県のリース作家アトリエひと葉さん。
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小学生の娘さんと一緒に我家に滞在中、畑に食材を取りに行こうと外に出たら外のテーブルが面白い事になっていました。庭・畑・森から取れた材料。今まで気にも止めなかった「雑草」が雑草ではなく、主役の1つ。小学生の娘さんも小さなリースを作って子供達にプレゼントしてくれました。
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8月中旬頃から実りだしたコケモモの実もリースの材料に。甘酸っぱいコケモモはフィンランド料理のザイドの味?になるんですけどね、リースにしても凄く可愛い。身近なもので出来て旅先でも、こうして人を感動させてしまう才能。もともと、彼女からホームステイの依頼を受けた時にお店の存在をしって彼女の作品に惚れて幾つかオーダーをさせて頂いたけど、実際に材料を目の前にして生まれてくるリースを見ると感動も倍の倍!私は毎日、ため息をついていましたっけ、笑。
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この時期は蚊も夏ほどいないので森でのベリー摘みは快適です。彼女達が滞在中、フィンランドのロールケーキを一緒に作りました。日本のようなキメ細かい生地で巻きが美しいロールケーキではないのがフィンランド風、笑。フィンランドらしいコツや作り方は大雑把な人にも気軽に出来るのですよ。このケーキは数時間、冷蔵庫に入れておくと馴染んで美味しいんです。残ったベリーはジャムにして日本へ。フィンランドはコーヒーを飲む人が多くて1日に飲む回数も多いんです。カフェへ行くよりもお家へ呼んで一緒にコーヒー。フィンランドのお菓子が家庭で手軽に気軽に作れるのも、こういった文化からなのではないかなーっと。こういった生の生活を楽しめるのがホームステイの良い所、そして1人1人の個性や才能を知れるのがホストとして引き受ける側の良いとこですね。(彼女のブログにもホームステイの事が紹介されています。こちらをクリック!)
※3枚目の写真の素敵な作品はクラフトが上手なRitsukoさんのです!
# by Kippis_Y | 2013-09-02 17:38 | 村の生活/village life
3歳のお誕生日
3歳のお誕生日_d0090294_3572496.jpg16日は息子・あんじんの3歳の誕生日でした。34週で2080gだった小さな赤ちゃんが今では色々な事が出来る男の子になっています。ライオンの叫ぶ真似をしたり元気よく走り回ったりする半面、散歩に行っては、外で遊んでは根っこ付きの草花を取ってきてくれる優しい子。野草は枯れるのが早いので最近は本の間に挟んで押し花・草にしています。忘れた頃にヒラヒラっと本の間から出てきて夏の日の事を思い出すでしょう。いつも貰っているばかりなので彼の誕生日にバラを買ってみました。数年前から記念日にバラを買って花びらが散ってしまう前にドライにして年々も保管できるようにしています。後々の、あの余韻が好きなんですよね。

不思議な事に子供が生れて退院した時の空気や香りや景色は毎年、戻ってきます。今日も1人、森を散歩しながら3年前の事を思っていました。彼の誕生日近くになると夏から秋の変わり目の時期なのです。夏の余韻を寂しく感じながらも秋の始めの雲や少し肌寒いけど気持ちの良い空気。私の好きな時期です。
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誕生日の主役には枕元まで朝食を持って行きます。キャンドルも一緒に。今朝は特別にメニューを変えて、朝から甘~いチョコレートプリン付きでね。もちろん真っ先にプリン。でも、ロール状になったパンは不評で...小さな小さな林檎をお気に召していました。フィンランド産の酸っぱい林檎です。
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子供達が幼稚園に行っている間に彼のリクエストのハンバーガー作りのためにパンを焼きました。
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野菜やチーズを切って並べて、オニオンリングは蒸し焼きにして醤油で味付け。ハンバーグも下味をしておいて特別に?カリカリのベーコンも。自分の好きな具を入れてソースをかけて上から串を刺して完了。串の先には子供達と一緒に旗を作りました。ハンバーガーはフィンランドでは一般的に何処でも食べられて大きさも半端ではなく、ヘルシーな食べ物とは言いがたいけど、たまにはこうして家で作って食べるのも美味しい。
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ケーキは、あんじんからのリクエストのチョコレートケーキ。上には動物がのっているのが良いそう。素直にスポンジケーキを焼いてクリームを挟めば良いんだろうけど毎年、濃厚で実験的なチャレンジングなケーキを作りたくなります。今年もね、笑。
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スポンジ部分はカカオベースの味でバターミルクも入っているのでウェット感があります。白いのはクリームチーズ・生クリーム・オレンジの皮。間と周りにはガナッシュチョコレート。ねっ、甘そうでしょ?!とっても濃厚でチョコレート好きな人には受けが良さそう。生チョコ感覚なので薄いスライスを少し食べるのに丁度良いケーキです。
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食後はプレゼントを開けて、その後は1階で映画鑑賞。
明日は義理のお母さん宅を訪問して日曜日は、あんじん希望の「魚釣り」に行って来ます。今年はお友達を呼んでのパーティーではないけど家族で、ゆっくりとお祝いです。
# by Kippis_Y | 2013-08-17 04:38 | 村の生活/village life
森の家作り準備 謎の井戸
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森の家作りのプロジェクトは少しづつ始まっています。数十年前、この森に小さな家があって子沢山の家族が住んでいたそう。そこには村一番の井戸があって他のお家の井戸が涸れてしまっても、ここの井戸はいつでも美味しい水が汲めたそう。その後、家族も引っ越して家も取り壊されてしまいました。井戸も石で封じてしまったそう。それから数十年後、2011年に歩いて数分の所にある村の学校の建物内に私達一家が引っ越してきました。周辺に土地を探していたとこ良い場所を、たまたま見つけたので購入となったのです。エコハウス・スローライフを目指している私達。井戸は私達にとっても重要な役目となります。ここに昔から住む人、昔住んでいたけど引っ越してしまった人、当時、石で封じた人、皆さん口を揃えて「あの井戸は優秀だったんだよ」と。「俺は井戸の場所を知っている」そういう人が次々にいて、でも実際に森に来ると森の様子もすっかり変ってしまって生えていなかった木も生えているし丸で皆、迷子になったように「ここだと思ったのに...」そう言いました。どうしても井戸を探したいA-Jは言われる場所を掘っても出てきません...そんな事が数ヶ月続いた7月のある日、とうとう井戸を探し当てたのです。たまたま村のお祭りに来た元、村の出身者の男性が言った井戸のあると言う場所には、去年切った木を積み上げていました。
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重機でどかして掘ったら水が出てきました。井戸の木組みも出てきて掘っていくうちにバケツやショベルまで。チューブを入れて水が溜まるのを待ち、ポンプで綺麗にしてから井戸水の検査をしてもらいます。森の土地には大きな穴が空いていますけど、ようやく井戸を発見したA-Jは砂漠でオアシスを見つけたように喜んでいました。
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と言う事で、元井戸があった上には家は建てられないので家の建つ場所も決りました。白樺の木も松の木も、もみの木もあったけどチェーンソーで切って土を掘り起こします。
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運が良い事に小さな村でも色んな技術を持つ人がいるので依頼をして夫々の分野を担当してもらっています。土台になる基盤、掘った後に砂を大量に運んできます。砂運びも往復25回以上、本当にご苦労様です。
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木が倒されて平らになって砂が加わると今まで緑だらけだった森の風景もガラリと変って家が建つ準備を感じてきますね。家が建つ周りは360度、森です。
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A-Jは平日はロバニエミで仕事をしているので休日に森の家作り準備に励んでいます。自分で出来る事は自分で。疲れていても、家作りの準備となるとエネルギーがあるそう。砂が敷かれた後は重機を借りて平らに固めていく作業。重機のレンタルは1日だけだったので、土曜日は深夜までガタガタと頑張って終わらせたそうです。その上に水を撒いて更に固めていく作業をしようと思ったら深夜にポンプが故障...でも翌日、いつも何かあると助けてくれる近所のトンミの登場。彼のポンプで水を引き上げて無事に水撒きできました。

この土地には昔、校舎として使われていた古いログハウスのお家が建てられます。近所のサマーコテージのご夫婦に話すと「あら、その学校は私が昔行っていた学校よ!」っと偶然な事が。この村に住んで、ほんの数年だけど近所の人達も協力的で温かく家作りをサポートしてくれています。内装も含めると、数年越しの家作りになると予想されるけど少しづつ前進しています。
# by Kippis_Y | 2013-08-11 22:44 | 村の生活/village life